内容(M男):
私は某女子大の片隅に設置してあるソファーでございます。かれこれもう40年近くこの女子大の生徒達のお尻に安息を与えております。悲しい事に今では新しいソファーも導入されてしまい仲間達はみんな処分されてしまいました。しかし私は運良く校内の歴史的備品としてこの場に残されました。それはそれで私にとっては幸せな事なのですが、最近とても不安な事があります。それは最近の若い子達は非常に素行が悪くなった事でございます。みんなのソファーなのですが、この私を私物化したり、私のからだのほころびを見つけては無理矢理引っ張ったりしてボロボロにしたりするのです。昔の生徒達は私を大切に扱ってくれたのですが、そんな古き良き時代を彼女達に求める事はもうムリなのでしょうね。でもソファーとして生まれてきた私は彼女達が私に座ってくれる事で楽しいひとときが過ごせれば幸せなのです。それが私の宿命なのですから。